俺が自作したデスクトップパソコンをメインで使っているというのは、前の記事でも書いた通り。ノートパソコンと違って、キーボードもカメラも外付けする必要があるんだ。
そんな外付けカメラに選んだのが、今回紹介するロジクールの C920s。なぜ選んだのか、使用感はどうなのか、詳細にレビューしていくから参考にしてほしい。
オンラインは画面のあなたがすべて
コロナ禍以降オンラインが定着して、仕事も授業も就活も、飲み会までもが全部オンラインでできるようになった。移動時間がないし、離れていてもつながれるのはすばらしい。
ただ残酷なのが、相手にとっては画面の中のあなたがすべてだっていうこと。どんなに明るい人柄でも、画面が暗かったら暗く感じる。オンラインの第一印象は、まずカメラ映りで決まるんだ。
ノート PC のインカメはショボい
オンラインで好印象を与えるためにカメラが重要なのは、わかってもらえたと思う。私はノートパソコンだから関係ないって思った人は、下の表を見てほしい。
| 項目 | ロジクール C920s | ノートPCのインカメラ（一般的） |
| 解像度 | 1080p (フルHD) | 720p (HD) or 1080p (機種による) |
| フレームレート | 30fps | 30fps (機種による) |
| 画質 | 鮮明でクリア | ノイズが多くぼやけやすい |
| オートフォーカス | あり（✅） | なし（❌ 固定フォーカスが多い） |
| 自動光補正 | あり（✅） | ありだが性能が低め（△） |
| 視野角 (FOV) | 78° | 60°～70°（狭いことが多い） |
| マイク性能 | ステレオマイク | モノラル or 簡易ステレオ |
| プライバシーシャッター | あり（✅） | なし（❌） |
| 設置場所 | 外付けで自由 | ノートPCの上部固定 |
あらゆる項目で C920s の圧勝なんだけど、特にノート PC のインカメラは画質がショボいことが多い。だから、ノート PC でオンラインの面接や会議に出席するのは超危険。
ウェブカメラはロジクール製一択
じゃあウェブカメラは何を選べばいいんだって話なんだけど、結論としてはロジクール製一択なんだ。ほぼロジクールの寡占状態。それにラインナップも多いから、他社も参入できない完全なる一強。
選び方は、まず第一に画質。それからマイク、プライバシーシャッターと続く。一つずつポイントを解説していくから、選ぶ基準を確立してほしい。
画質は 1080 p 以上がマスト
一番大事な画質なんだけど、1080 p 以上がマスト。よくあるノート PC のインカメラの画質が 720 p で、HD と呼ばれるもの。対して、1080 p はフル HD で高画質なんだ。
人の能力は大体一緒で、だから人が与える印象なんて大なり小なりそんなに変わらないんだ。だったらいいカメラを使って、印象をブーストするべき。
ステレオマイクでクリアな音声
マイクはステレオマイクを選ぶといい。よくオンラインで何言ってるか聞こえづらい人がいるけど、あれはカメラの音質が悪い。その人の声が小さいわけでは、必ずしもない。
こういうとよくある反論が、イヤホンやヘッドホンをしろってものなんだけど、長時間がキツイ。1 時間くらいならまだしも、3-4 時間イヤホンしてたら耳が痛くなるから、カメラのマイクにもこだわっておくべき。
プライバシーシャッターはあると安心
誰にでもオンとオフがある。明朗快活なあの人も、裏では、遠い目をしてタバコをふかしてる瞬間があるかもしれない。それは個人の自由で、誰にも侵すことはできないんだけど、オンラインに限っては違う。
カメラに写ってないと思ってオフモードでいると、てっきり映ってしまっていることもあり得る。プライバシーシャッターは、こういう事態を防ぐための保険の役割を果たしてるんだ。
C920s はロジクール製の中でもハイコスパ
ロジクール製の主なウェブカメラを比較した表が下記。
| 項目 | ロジクール C920s | ロジクール C922 | ロジクール StreamCam | ロジクール BRIO |
| 解像度 | 1080p / 30fps | 1080p / 30fps, 720p / 60fps | 1080p / 60fps, 720p / 60fps | 4K / 30fps, 1080p / 60fps |
| フレームレート | 30fps | 30fps, 60fps（720p時） | 60fps（1080p時） | 30fps（4K時）、60fps（1080p時） |
| 画質 | 鮮明でクリア | 鮮明でクリア、色味が良い | 非常に鮮明、色味が良い | 超高解像度、非常に鮮明 |
| オートフォーカス | あり | あり | あり | あり |
| 自動光補正 | あり | あり | あり | あり |
| 視野角 (FOV) | 78° | 78° | 78° | 90° |
| マイク性能 | ステレオマイク | ステレオマイク | ステレオマイク | ステレオマイク |
| プライバシーシャッター | あり | あり | あり | あり |
| 接続方式 | USB-A | USB-A | USB-C | USB-A, USB-C |
| 価格帯 | 中 | 中 | 高 | 高 |
多くの人には、C920s で十分。
C920s の取り付けは超簡単
カメラって言うと、機械に疎い人にとっては設置に苦労しそうと思われがち。でも C920s は超簡単に取り付けられる。モニターの上にかけるだけ。クリップの内側にゴム製のパッドがあるから、モニターを傷つける心配もないんだ。
カメラの後ろには調整可能なクリップがあって、これを使ってモニターの上部にしっかり固定。俺は BenQ のモニターライトの上に置いてるんだけど、ジャストフィットしてる。
プライバシーシャッターは物理
プライバシーシャッターは物理的なもの。上の画像は閉じている状態で、使うときに開く感じ。なんだか原始的な気もするんだけど、なんだかんだこれが一番安心。
というのも、デジタルが信用できないからシャッターをするのに、シャッターまでデジタルだったら本末転倒なんだ。この辺りは、合理的なロジクール製といったところ。
オンラインでも好印象になれる
人は残酷で、第一印象で人のことを決めつけてしまうんだ。というのも、ほとんどの人とは深い関係になることがないから、第一印象で決めつけてもさほど問題ないんだ。
人を吟味する時間が省けて、むしろ効率的ですらある。そんな残酷なシステムに対抗しよう。C920s ならばっちり。高画質が、あなたの第一印象を最大限魅力的なものにしてくれるはずだ。